2017年7月8日(土)『メアリと魔女の花』が公開されました!
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公開日初日に観てきたため、感想やネタバレを書いていきたいと思います!
「その森にしかなくて、
七年に一度しか咲かない花《夜間飛行》
それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“禁断の魔女の花”だった。
一夜限りの不思議な力を手にしたメアリは、
雲海にそびえ立つ魔法学校“エンドア”への入学を許可されるが、
メアリがついた、ひとつの嘘が、
やがて、大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。
しだいに明らかになる“魔女の花”の正体。
メアリは魔女の国から逃れるため、
すべての魔法を終わらせようとする。
しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう――――。
メアリは出会う。
驚きと歓び。過ちと運命。
そして、小さな勇気に。
あらゆる世代の心を揺さぶる
まったく新しい魔女映画が誕生。
魔女、ふたたび。」
メアリと魔女の花あらすじ
物語は、神秘的な音色を奏でる打弦楽器ハンマーダルシマーで始まります。
今から魔法の世界に行くんだという不思議な気分にさせてくれる神秘的な音色でした。
ハンマーダルシマーの音色とともに魔法界が描かれ、赤毛の魔女が登場。
この赤毛の魔女がメアリと魔女の花で、もっとも重要な鍵を握るキャラクターとなっています。
赤毛の魔女は《夜間飛行》の花を持ち、奇襲から逃げていました。
攻撃を避け、なんとか《夜間飛行》を持ち出せた赤毛の魔女でしたが、最後は《夜間飛行》を落としてしまいます。
七年に一度しか咲かないと言われる夜間飛行は魔法界の魔女に知られることなく、ひっそりと人間界で花を咲かせていました。
この物語の主人公であるメアリ・スミスは、大叔母であるシャーロットの家に住むことになります。メアリの両親は仕事の関係で引っ越しが遅くなり、メアリは先にシャーロットの住む赤い館へ行くことに。
赤い館には大叔母であるシャーロットとお手伝いのバンクスさんと庭師のゼベディさんだけ。
好奇心旺盛なメアリは暇を持て余し、家の周りを散策します。
すると、二匹の猫ティブとギブがメアリの前に。
その猫についていくと、森にたどり着きました。そこでメアリはある花を見つけてしまいます。
メアリが見つけた花は《夜間飛行》。
赤毛の魔女が持ち去った《夜間飛行》の花をメアリは見つけてしまいました。
夜間飛行の花だと知らないメアリはその花を綺麗だと思い、家に持ち帰ることにしました。
そこで、庭師のゼベディさんが、その花は七年に一度しか咲かない魔女の花の夜間飛行だと教えてくれました。
しかし、魔法が使えるようになる花だと知らないメアリはその花を自分の部屋に飾って置きます。
すると、花を持ち帰ったその日にティブがメアリの部屋にやってきました。
どうやらとても怯えている様子です。
翌日になると、ギブの姿は消えていました。
不思議に思ったメアリはギブを探しに行きます。
その時、メアリはシャーロット大叔母さんに、男の子ピーターに届け物をするよう頼まれました。
ピーターの家の住所を書いた紙を渡されたメアリはピーターの家へと向かいます。
すると、ピーターと偶然遭遇。
届け物を渡します。そして、ピーターからティブとギブがいなくなってしまったことを聞きます。
二人は二匹を探そうとしますが、二人は喧嘩をしてしまいます。
怒ったメアリは、森の中へ二匹を探しに行きました。
ピーターは森は霧が深く危険だと言いますが、メアリは聞く耳を持ちません。
メアリはそのまま霧の深くなった森に入ります。そこでティブを発見。
ティブはメアリを誘導し、ほうきのあるところまで連れて行きました。
「なんでこんなところにほうきが?」と思っていると、ティブが《夜間飛行》の花をメアリに落とします。
それを受け止め、花を潰してしまったメアリは不思議な力が使えるようになりました。
魔法を得たメアリは、ほうきに乗って、ティブとともに魔法世界に行くことに。
そこでは魔法大学「エンドア大学」の新入生に間違われます。
メアリは、エンドア大学の校長、マダム・マンブルチュークに新入生か不法侵入者かどちらか問われ、動物に変身させられたくなかったメアリは新入生だととっさに嘘をつきます。
夜間飛行のおかげで、メアリは天才だと呼ばれ、悪い気はしません。
しかし、この魔法は夜間飛行のお陰であり、罪悪感を感じたメアリは、夜間飛行の話を校長にしてしまいます。
実はこの校長とドクター・デイは変身魔法の実験のために夜間飛行が喉から手が出るくらい欲しかったのです。
夜間飛行はどこにあるのか問い詰められたメアリは、とっさに友達が持っていたと嘘をつきます。
そして、シャーロット大叔母さんからもらった、ピーターの家の住所が書いてある紙をマダムに渡してしまうのです。
その後、シャーロット大叔母さんの家に帰ったメアリは、ピーターが自分を探しに森へ入ったことを知ります。
そして、またしても怯えた様子のティブがメアリの部屋にやってきました。
窓を開けると、ティブとともにマダムに渡した、ピーターの家の住所が書いてある紙が入ってきて、マダムが登場。
夜間飛行を持って来なければ、ピーターがどうなるか分からないと脅されます。
メアリは、自分のせいでピーターがマダムとドクター・デイに捕まっていることを知ります。
そこで、夜間飛行を持ち、エンドア大学に向かうことを決めたメアリ。
エンドア大学に到着したのはよかったものの、夜間飛行の花を奪われてしまいます。
そして、メアリは変身実験の動物がいる部屋に閉じ込められてしまいます。
すると、そこにはピーターが!
ずっといなくなっていた猫のギブも姿形を変えて、その部屋にいました。
周りを見渡すと、ギブ以外にも沢山の変身動物がいます。
動物たちは、マダムとドクター・デイの返信魔法の実験によって姿を変えられてしまった動物たちでした。
メアリとピーターは何とか部屋を抜け出そうとしますが、子供二人ではどうにもできません。
そこでメアリはあることに気が付きます。
自分は、今夜は魔女なのだと。
メアリは、魔法の真髄を使い、すべての魔法を解くことにしました。
魔法は成功し、動物たちは元の姿に戻ります。
動物たちとともに逃げ出そうとするメアリとピーターとティブとギブ。
しかし、簡単に逃してはくれないのがマダムです。
ピーターとギブを捕まえ、連れて行ってしまいます。
ピーターはメアリに「メアリ、一人で逃げろ!」と言いますが、メアリは諦めることはできません。
しかし、メアリにはもう夜間飛行の花はなく、魔法の真髄もありません。
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ピンチに陥ったメアリ!赤毛の魔女の正体とは?
ほうきに乗ったメアリはある家にたどり着きます。
そこは、昔赤毛の魔女が住んでいた家でした。
その部屋を見ていると、鏡を通して誰かが語りかけてきます。
それはなんとシャーロット大叔母さん!
シャーロット大叔母さんが赤毛の魔女だったのです!!
昔、魔法使いとしてエンドア大学に通っていたシャーロットは夜間飛行を見つけます。
それをマダムとドクターに渡すと、二人の態度は心優しい教育者から一変し、生徒を実験材料に変身実験を繰り返したのです。
それに耐えられなくなったシャーロットは夜間飛行をマダムとドクターから奪い、魔法界を去りました。
その話を聞いたメアリは、やはりピーターをこのままにしておけないと助けに向かいます。
最後の夜間飛行の花をシャーロット大叔母さんから託されたメアリは、ピーターと一緒に帰ることを誓います。
大学に戻ったメアリですが、すでに変身実験は始まっており、ピーターは実験機器の中にいます。
あまりの魔力の大きさにマダムもドクターも制御ができなくなっていました。
マダムはすべての魔法を解こうとしますが、魔力を奪われてしまいます。
ピーターを救うために夜間飛行の花を手に入れようとするメアリですが、頑丈なガラスのせいでうまくいきません。
何とか意識のあるピーターを見て、魔法の真髄を使えると思ったメアリは、ピーターと力を合わせて、すべての魔法が消える呪文を使います。
すると、すべての魔法が解け、二人は助かりました。
二人が帰る手段がなく、困っていると、ほうき小屋の住人であるフラナガンがほうきを直して届けてくれました。
メアリとピーターは無事元の世界に戻ることができたのでした。
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感想
今回、スタジオポノック初の長編映画ということで、かなり期待して観に行きました!
見終わっての感想は、ジブリ感がけっこう残っているなぁという感じ。
メアリと魔女の花を観ていて、過去のジブリ作品がいくつか思い浮かびました。
まずは、『魔女の宅急便』。
キキとジジの関係性が、メアリとティブの姿に重なりました。
魔女と黒猫は定番なのでしょうが、なんとなく関連性を思い浮かべました。
次に思い浮かんだのが、『耳をすませば』。
これも、雫が猫について行くというシーンがあったなぁと。
絵が似ているから重なるのかな??
次は『もののけ姫』。
魔法が使えなくなったメアリを送ってくれた動物。
鹿かトナカイなのかなと思ったのですが、もののけ姫のアシタカの相棒である、カヤック並みの可愛さだったため、彷彿。
そして、もう一つが『千と千尋の神隠し』。
メアリがマダムに追われ、空を逃げ惑う様子が、式神に追われているハクを想像。
追われ方や、逃げ方が似ているせいなのか、動きが似ているなと感じました。
最後は『天空の城ラピュタ』。
ラピュタが一番似ているところが多いかなぁと感じました。
まずは、メアリがエンドア大学へ行くときに大きな雲が出現します。それが、ラピュタに到着する前の龍の巣を想像してしまいました。
あとは巨神兵。ドクターの足として働いていた生物?が巨神兵のミニ版のようでした。
そして、最後の魔法を解くシーン。手をつなぐシーンが、ラピュタのバルスを彷彿させました。メアリのほうは、本に手をかざすのですが、その前のシーンでピーターと手をつないでいたため。
ジブリシリーズの見過ぎかもしれませんが、元々監督はジブリの方ですし、ある程度似てくるのはあることなんでしょうね!
今回の原作は、『メアリー・スチュアート』というイギリスの児童文学の本です。
シャーロット大叔母さんの赤い館の庭はイギリス庭園そのもので、とても綺麗でした!
イギリスのピータラビットの庭のように鮮やかで精緻な背景で、ここはさすがの米林監督だと感じました。
また、イギリスによくある城跡も田舎街に本当に存在するような城跡で、モデルになった場所がいくつか思い浮かびました。
話の内容はとても分かりやすく、どの世代が観ても楽しめる内容です^^
メアリが立ち向かう姿はやっぱり勇気をもらえるし、鑑賞後がとても気分が良い作品です。
万人に愛される作品だなと感じました。
SEKAI NO OWARIの『RAIN』も映画に彩を与えているようで、ピッタリの曲だなと改めて感じました。
メアリと魔女の花主題歌はSEKAI NO OWARI『RAIN』歌詞の意味や発売日はいつ?
米林監督や、西村義明プロデューサーが中心となり、スタジオジブリ作品を作った才能あるスタッフが送り出す『メアリと魔女の花』はこの夏ぜひオススメしたい映画です!
映画のエンドロールの最後に「感謝」として、宮崎駿さん、高畑勲さん、鈴木敏夫さん、と三人の名前が流れたのは、本当にリスペクトしているのだなと伝わってきて、ジブリの世界観はしっかり引き継がれているなと思いました。
色んな思いの詰まった『メアリと魔女の花』ぜひご覧下さい!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!