人一倍の言葉はおかしい?なぜ人より多いという意味なのか語源が気になる!

あなたは、「人一倍」という言葉を聞いて、おかしいって思いますか?

実は、私は、この人一倍という言葉について、今まで一度もおかしいと思ったことがないのです。でも、おかしいと思う人がいるということを知って、はて、なぜおかしいって思われるのだろう…、と、じっくり考えてみました。おそらく「一倍」の解釈に違いがあるのかな、とか、「人」という言葉がついているからわけがわからなくなるのかな、とか、いろいろと考えているうちに、こんがらがってきてしまいました。

そこで今回は、「人一倍」の語源や意味を調べて、きちんとこの「人一倍」という言葉について正しく解釈できるようにしてみたいと思います。

 

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人一倍の言葉はおかしい?

「人一倍」は、「人の一倍」ということですよね。たとえば、「人一倍頑張る」というのは、「人の一倍頑張る」ということです。それがおかしい、といわれているのです。なぜならば、人の一倍というのは、他の人と同じくらい、という意味だからだ、というのがその理由です。

そう考えると、やはり、「一倍」の意味の解釈によって、「人一倍」という言葉がおかしいか、おかしくないかが決まってくるようです。「人一倍」という言葉がおかしい、という人は、これが、「人の倍」だったらすんなりと受け入れられるはずですよね。読んで字のごとく、「人の倍」、つまり「人の二倍」となるわけですから。

「倍」は、辞書にも「ある数量を二つ合わせた数量。2倍のこと」と書かれているように、「二倍」と同じ意味を表す言葉です。だからこそ「一倍」という言葉づかいがおかしい、ということになるのですよね。でも、この「人一倍」という慣用句は実際に存在していて、いろいろなところで使われています。では、以下でこの「一倍」の語源について見ていきましょう。

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なぜ人より多いという意味なのか語源が気になる!

語源を調べてみたところ、「人の一倍かそれ以上にある」とのこと。何だかよくわかりませんね。もう少し調べてみたところ、昔は「一倍」が「二倍」という意味で使われていたことに語源があるとわかりました。その「一倍」は、こちらの一番上に挙げられている記事でも述べられているように、明治8年に入って「二倍」といういい方に改めるように決まったみたいです。

おそらくそういった昔のいい方の名残で「人一倍」が使われているのではないかと思われます。結局のところ、日本語として正しいかどうかは別として、「人一倍」は「人二倍、またはそれ以上」といった意味で使われるようになったのではないでしょうか。いずれにしても、「倍=×2」という解釈でいくと、「一倍」も「×2」が1つということで「2倍」と同じ意味となり、なぜ人より多い意味になるかといった疑問もすっきりするかもしれませんね。

ただこの場合、「倍」を数字でとらえるよりも、「ほかの人よりも多くのものを表す言葉」といった概念でとらえた方が、意味を理解しやすいのではないでしょうか。

まとめ

小学校のときに、先生に、「倍」と「2倍」はどう違うのかといった質問をしたことがあります。そのときに先生から、「同じだ」といわれたことがずーっと記憶に残っています。日本語というのは本当に奥が深く、また、本当にいろいろな顔をもっていますね。前後の文章でまったく意味が反対になるものもあって、冷や汗をかくこともまれではありません。

それに、古くから使われている慣用表現やことわざには、今の私たちの言葉づかいでは説明できないものもたくさんあります。言葉づかいは、その時代の慣習や生活環境でどんどん変化していくからかもしれませんが、ほとんどの言葉には必ず語源や由来があって、なるほど、と納得いくものです。が、この「人一倍」という言葉の語源や由来は、調べても今一つすっきりしません。

どうも江戸時代まで使われていた倍数を表す言葉にも関係がありそうですが、昔の考え方を持ち出しても余計に混乱するので、今回はこれくらいにしておこうと思います。

 

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