歴史上に名を遺す、偉大な作曲家は、その耳が難聴だった、ということで、彼の天才的な才能を際立たせています。
では、彼はいつから難聴になったのでしょうか?
本記事では、ベートーヴェンの難聴になってしまった時期や原因を紹介します。
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ベートーヴェンの難聴はいつから?
難聴そのものは持病として持っていたそうですが、20代後半(28歳という説もあります)に最高度難聴者となったといわれており、その不幸を嘆き、自殺を考えたほどでした。
そして、30歳になるころには、まったく音が聞こえなくなっていた、ということです。
ベートーヴェンは、最高度難聴の中、交響曲第3番を皮切りに、彼のキャリアの中で、「傑作の森」と言われる時期を送り、多くの名曲を世に送り出しました。
更に、ベートーヴェンは40歳を迎えるころ、全聾になってしまいますが、この時期ですら、彼は「ミサ・ソレムニス」等、大作を製作しました。
まさに、長いキャリアの大半を難聴と向き合った、不世出の天才音楽家と言えます。
ベートーヴェンの難聴の原因は?
では、ベートーヴェンが難聴になった原因は何なのでしょうか?
実は、この難聴の原因について、諸説あるのですが、最も有力な説は鉛中毒です。
大量のワインを飲んでいた彼の毛髪から、ワインの甘味料に使用する酢酸鉛が、通常の40~100倍も検出されました。
また、ベートーヴェンは、ワインの大量摂取により、肝硬変を患っていたことから、鉛中毒が原因と結びつける解釈が自然との説です。
また、耳硬化症という説もありますが、耳硬化症の症状として、人の声は聞こえないが、ピアノ等、高音部については、その振動を拾うことが出来る為、こちらも有力な説となっています。
最後に梅毒、という説があります。梅毒の症状に難聴があり、同時にベートーヴェンの癇癪持ちな一面は梅毒による精神不安として説明されていました。
が、近年、当時の梅毒治療に使用した水銀が、彼の毛髪から検出されないことから、説としては劣位になります。
ベートーヴェンは耳が本当に聞こえなかった?
実はベートーヴェンは耳が聞こえないフリをしていて、本当は聞こえていた、という説も強く残っています。
実際、記録にも残っていますが、ベートーヴェンは筆談をしていました。実は彼はナポレオンのスパイとして活動していて、盗聴を恐れて筆談をしていた、との説です。
その彼の筆談帳には、「あなたの声は大きすぎる」、「ここにはスパイがいる」という記述が残っているので、実は耳は聞こえていた、という説があるのです。
さいごに
ベートーヴェンの数々の名曲が、人々の創造を超えたレベルで完成しており、しかも、その作曲者が難聴であった、ということで、様々な推測を生んでいます。
ダヴィンチ・コード然り、そのあまりに優れた芸術は、謎にまで関心が向きます。
時代を超えて色褪せないベートーヴェンの曲を聞くと、不思議なミステリーにも似た、その彼のルーツに興味を持たざるを得ないことでしょう。
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