壬申戸籍とは何なのか?そして、なぜ閲覧禁止なのか?
明治に作成された戸籍にはなぞがいっぱいのため、調べてみました!
壬申戸籍とは何?
明治政府が最初に作成した戸籍が『壬申戸籍』です。
壬申戸籍には旧身分や職業、檀那寺、犯罪歴、病歴、家柄などが記載されています。
壬申戸籍は、地方によって記載方法が異なっている場合があります。
最低限の内容さえ書かれていれば、ある程度オーケーだったようです(けっこうアバウト!)
なぜ閲覧禁止なの?
市役所で閲覧可能な戸籍は1番古いもので、明治19年式の戸籍です。江戸時代の旧身分の記載事項があり、出身出自による差別や人権問題につながる恐れがあるため、見ることはできません。
壬申戸籍は1968年に包装封印されて、厳重に保管されるまで、他人の戸籍簿を閲覧したり、戸籍謄本を取るなど結婚や就職の際に身元調査に悪用されたこともあるため、閲覧が禁止になりました。
昔の身分や、出身が記載されており、部落差別にも利用されていたようです。
壬申戸籍は現在、公式には廃棄扱いになっています。
しかし、実際には法務局の倉庫に保管されています。
それは、将来学術資料や歴史的資料になる可能性があるためです。
スポンサーリンク壬申戸籍の閲覧方法はある?
壬申戸籍は永久凍結保存の為、今の法律では閲覧することはできません。
過去には閲覧できた時代もあったため、その頃に取り寄せた親族がいる場合は手元に残っている可能性もありますね。
壬申戸籍の様式が知りたい場合は、『壬申戸籍 画像』と検索すれば、画像がいくつか出てきますよ。
壬申戸籍の情報公開を請求した事例が2001年と2004年にありましたが、行政文書非該当という理由で却下されています。
どうやら壬申戸籍は残っていますが、近い将来で一般人が閲覧することはかなり難しそうです。
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