セミも羽化に失敗する?羽化する時間や条件を調べてみた

セミというと、夏の風物詩の一つですね。

虫は幼虫から成虫になる際に羽化(脱皮して成虫になる過程)をします。

セミも羽化しますが、セミの羽化は他の虫と違い羽化するのに大変難しいことです。

セミは、羽化を失敗すると羽化失敗=死になるので、失敗した時点で死が確定になるそうです。

なぜ、他の虫よりセミは羽化が大変なのか不思議ですね。本記事は、セミの羽化に失敗原因や成功条件などを紹介します。

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セミも羽化に失敗する?

セミの羽化は、成功率が低く失敗率が高いです。

失敗する確率は、60%と言われています。

羽化中のセミはデリケートなので、ほんの少しのストレスや衝撃でも羽化は失敗します。

セミの成長過程は、卵-幼虫-脱皮-成虫の順に成長します。

卵は、夏に木の枝に産みつけ翌年の春から夏にかけて孵化します。

 生まれた幼虫は、土の中へもぐりこみ木の根から樹液を吸って脱皮を繰り返しながら数年間成長していきます。

 羽化への準備ができたら地中から木の枝に登り羽化します。羽化後は成虫としなり夏の間のみ生きるというわけですね。

 成長して数日で死ぬのは悲しいですね。

セミの羽化は 7月~8月の黄昏時に始まるが、羽化完了には1~2時間かかります。

羽化中は無防備になるので敵に襲われる可能性が高いです。

 セミの羽化が失敗する原因

セミの羽化は他の虫と難しいのには理由があります。セミの羽化失敗確率は60%と高いです。

失敗する理由は以下の通りです。

  • 体力不足
  • 地面への落下による衝撃
  • 敵に襲われた
  • 羽化する木の枝までたどり着かなかった
  • 人に触れられる等のストレス
  • 羽化する場所が明るかった
  • 羽化する環境が騒音によるショック

体力不足

羽化の失敗原因で多いのが、体力不足です。羽化はセミにとって一生のうちに最も過酷な事です。

羽化する前に、羽化する木の枝まで登らなければなりません。

また、羽化中に体を揺すりながら脱皮しようともがきます。

セミの幼虫にとっては重労働ですね。重労働なので体力が続かず死亡するケースが多いです。

地面への落下による衝撃

セミにとって地面に落下するのは、致命的です。軽い衝撃でも羽化中はもろ影響を受けやすく落ちただけで死んでしまいます。

羽化中は、爪先だけで体を支えているので、軽く風が吹いたりそばを通っただけでも地面に落下してしまいます。

敵に襲われた

セミの敵は、クモ、ハチ、鳥など大勢います。羽化中は無防備になるので、敵に襲われたら死確定です。

羽化する木の枝までたどり着かなかった

 セミが羽化する木までたどり着けない幼虫もいます。土から出た時に木の根やコンクリートが邪魔になり地中に出られないまま終わる幼虫もいます。

また、地中から出られたが、近くに木や葉がないと羽化する場所の確保もできません。地上にでたのに羽化する場所が確保できないと、羽化する前に死亡します。

人に触れられる等のストレス

羽化の最中に人間に触れられたり動かされたりすると幼虫にとっては、ストレスとなり羽化できなくなります。

羽化する場所が明るかった

羽化する場所が明るいと、羽化が始まらないケースもあります。

周囲が明るいと羽化に集中できないですよね(笑)

羽化する環境が騒音によるショック

羽化する環境が、強風や生き物が木の枝に触れたりすると、衝撃やストレスがあるとショックを受け羽化がストップする事があります。

セミの失敗原因で、人間が触れたことによるストレスは、羽化の時期は人間を近づけさせない方がいいですね。

特に子供は、夏の昆虫採取で、カブトムシの他にセミも取りますからね(笑)

羽化する時間や条件は?

セミの羽化には、適した時間や条件があります。

羽化する場所は地面から40~60cmの高さで、木の枝がしっかりしていることです。明るい場所だと羽化が始まらないので日陰で羽化するのが多いです。

木の枝や幹も登りやすい場所や幼虫時に樹液を吸っていた木で羽化する事が多いです。

時間帯も19時頃から羽化が始まります。セミの幼虫が木に登る時は、天敵から見つけられにくい暗い時間に登ります。

羽化する時期も7月~8月上旬がピークです。セミの羽化を見たい場合、8月の下旬だと羽化が終わっているので、上旬に見る事ですね。

場所・時期・時間さえ合えば羽化はどこでもします。木の枝以外に植え込みや網目の細かいネットでも羽化することがあります。

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まとめ

セミというと、夏の風物詩や命が短いと認識している人が多いでしょう。

羽化が命がけと言う事を知りませんよね。セミの羽化は失敗する確率が高いです。

セミの羽化が成功できるように私たちができる事は、静かに見守る事です。

羽化失敗の原因の一つである人間が触れる事でストレスとなり羽化ができなくなります。

失敗しないように以下の事を守る事です。

  • 暗い場所だからといってフラッシュや明るいライトをむやみに照らさない

明るいと幼虫はストレスを感じ羽化できません。

どうしても室内で観察したい場合は、以下の事に注意することです。

  • 暗い場所に置く
  • フラッシュや明るいライトを照らさない
  • 虫かごは大きいもの
  • 適度な温度・湿度を保つ
  • 触らない

室内の場合、できるだけ自然の環境に近くする事が大事です。

セミの羽化を見つけたらそっとしておいてあげましょう。

どうしても見たい場合は、紹介した注意点を守ってください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!