卵の殻を食べてしまったけど大丈夫?身体に影響はある?

日常生活でよく食べる機会が多い料理というと卵料理が多いですよね。

卵を使う際、中身は使うが殻はほぼ捨てている人が多いと思います。

私も卵料理を作る時は、殻を捨てています。

むしろ殻は食べられるのか?と疑問に思いますよ。

本記事は、卵の殻を食べた場合の体への影響や対処法などについて紹介します。

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卵の殻を食べてしまったけど大丈夫?

卵の殻にはサルモネラ菌・カンピロバクター菌という菌が付いています。

この2つの菌は鶏の糞に含まれている菌です。 なぜ、卵に菌が付着しているかというと、卵は鶏の肛門から産み落とされるからですね。

ちゃんと洗われて店頭に出されますが、消毒や殺菌されているわけではないので、菌が完全に付着していないとは言い切れません。

水洗いで菌が取れるなら、洗剤いらないですよね(笑)

中には、キューピーでカルシウム不足解消のために卵の殻を粉末状にした食品が販売されている事があります。

卵の殻の成分は、炭酸カルシウムが大部分を占めており、吸収性の高いカルシウムです。

食べられるように加工すれば卵の殻も食べられると分かりましたが、やはり殻の表面に菌が付いているとなると食べられません。

サルモネラ菌は、60℃のお湯で3~4分加熱すると死滅します。

ただ、100%死滅する事はできないそうです。

死滅できても生き残った菌は多くて20もいかないそうです。

半分以下の菌数だと摂取しても食中毒や感染症は起こらないと言われています。

卵の殻を料理して食べる際は、加熱をしっかりしましょう。

食用に加工された卵の殻でなくスーパーで売られている卵の殻を使いたい場合は、沸騰したお湯で卵の殻を20分以上加熱し、ミキサーなどで粉末状にします。

粉末状にした殻はピザやハンバーグなどに等に混ぜて料理にすることで、カルシウムをしっかり取る事ができます。

ただ、家庭で作る場合、加熱しても感染症や食中毒にならないとは言い切れないので、自己責任でお願いします。

茹で卵など殻ごと加熱した食べ物や、生卵を割った時に混入したりで間違って食べてもごく少数なら心配はありません。

ただ、免疫が弱っている人や病気になりやすい人は注意が必要です。

卵の殻で食道など粘膜を傷つける可能性があるので、卵の殻は食べない事をお勧めします。

卵の殻以外でカルシウムを取る方法はいくらでもあるので、他の食べ物でカルシウムを補いましょう。

子供や動物が食べてしまった場合

卵の殻を子供や動物が食べてしまったら体にどのような影響があるのか、対処法について紹介します。

動物の場合 犬が卵の殻を食べてしまった場合、消化不良になりやすく、殻の欠片で粘膜を傷つけてしまい、胃腸炎や食道炎、嘔吐などの症状を引き起こします。

人間がこれらの症状にかかっても直りますが、犬や動物は悪化しやすいので危険です。

そもそも卵の殻ごと食べられるように卵は作られていないので、普通に考えて食べさせる自体おかしいですが。

もし、食べてしまった場合、しばらく様子を見て異常が見られたらすぐに獣医に相談しましょう。

食べるというより、ゴミ箱をあさって食べてしまう事が多いので、蓋つきのゴミ箱や簡単に開けられないようなゴミ箱に変更しましょう。

犬がゴミ箱をあさって食べてしまったときに、犬が悪いのではなくしっかりゴミの管理をしていない飼い主が悪いという事を覚えておいてください。

子供の場合 子供が卵の殻を食べてしまうと、免疫の弱い子は、サルモネラ菌の食中毒を起こす可能性があります。

平成23年に沖縄と大阪で8歳と9歳の男女児童が生卵を食べたことでサルモネラ菌食中毒にかかり死亡した事例があります。

この事例は卵を生で食べたことで起こりましたが、卵の殻でも十分起こりうるでしょう。

子供に卵料理を食べさせる時は、しっかり加熱したものを出しましょう。

身体に影響はある?

卵の殻には、サルモネラ菌が付着しているので食べてしまった場合、サルモネラ菌食中毒になる可能性はあります。

必ずなるとは言い切れませんが、子供や高齢者、免疫が弱い人・体調が悪い人はかかりやすいでしょう。

サルモネラ菌食中毒について

潜伏期間:摂取して12~48時間 症状:激しい腹痛、下痢(血が混じる)、38度以上の発熱、吐き気、嘔吐 感染後の半日~2日後までは、吐き気や腹痛・下痢に襲われ、2日後以降は水溶性の下痢と38度前後の発熱を繰り返します。

原因食品 卵・卵の殻、生肉(鶏肉・内臓肉など)、魚介類、菌が付着した加工食品(味付けのイカなどの惣菜類 予防法 ・期限内に卵を食べる ・卵を割ったらすぐに調理する(割ったまま保存しない) ・生肉や卵は、冷蔵庫できちんと保管し、熱をしっかり通す(生での摂取禁止) ・肉や卵を扱った調理器具や手はしっかり洗浄・消毒する(定期的にハイターで消毒する)

卵かけご飯を食べる時は、皿に卵を割って殻がないのを確認してからお茶碗に移しましょう。

子供や高齢者が、サルモネラ菌食中毒に感染すると菌血症で重症化や敗血症を合併し死亡する事もあります。

身体が弱っている時に感染すると、すぐに菌は体内で繁殖するので危険です。

生卵の摂食を控えたり加熱の徹底の他に、体力維持の大事な予防の一つです。

食事・睡眠など規則正しい生活を送る事が体力維持・感染対策になります。

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 まとめ

誰もが卵料理を作る・食べる際に食中毒の事まで気にかけている人は少ないと思います。

私も、卵の殻は食べませんが卵を割った後に、水で手を洗っている事が多いです。

私自身が食中毒になった事がないので、危機感が低いのだと思います。

子供や高齢者・ペットがいる家庭は、卵の殻の処理・殻を食べさせないようにしましょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!