ハンカチとチーフの違いは何?なぜ胸ポケットに入れるの?

 
日常生活で必需品のハンカチ。ズボンのポケットにしまうハンカチと、胸ポケットにしまうハンカチーフの違いを知っていますか?
 
おそらくほとんどの人がハンカチとハンカチーフの違いについて知らない人が多いでしょう。
 
本記事は、ハンカチとハンカチーフの違いなどについて紹介します。
 
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ハンカチとチーフの違いは何?

 
ハンカチとハンカチーフの違いは以下の通りです。
 
  • ハンカチ:手を拭くために使う四角い布
  • ハンカチーフ:スーツの胸ポケットに飾りとして入れる四角い布
 
 
ハンカチは、主に手を拭くために使う正方形の布で昔から生活用品としても認識されていました。
 
ハンカチはハンカチーフの略で、英語でいうとハンド・カチーフが語源とされています。
 
ヨーロッパの農民女性が頭を覆うのに使っていたカチーフを手拭き用にしたことからハンカチと呼ばれるようになりました。
 
ハンカチーフは、スーツなどの胸ポケットに飾りとして入れる布を指します。
 
ハンカチーフを見かける場面というと、結婚式などの正装やおしゃれで使っているのが多いです。
 
ハンカチーフが飾りとして使われるようになったかというと、ヨーロッパで麻や絹に刺繍を施したハンカチは高級品であり、胸を飾るファッションアイテムとして流行りました。
 
和製英語ではハンカチーフのチーフは、ポケットに挿すハンカチ「ハンカチーフ」の略を指しています。
 
英語圏では、ハンカチーフを「ポケットスクウェア」と呼ばれています。
 
また、ハンカチとハンカチーフは、素材の違いで呼び方が変わります。
 
ハンカチは、手を拭くために使う物なので吸水性が高い綿100%の素材が使われています。
 
ハンカチーフ:胸元を飾るために使うので、シルク(絹)やリネン(麻)の素材が使われています。
 
 

なぜ胸ポケットに入れるの?

 
ハンカチを胸ポケットに入れるのは、「手拭き」「服を濡らさずにハンカチを取りたい」「胸ポケットに入れる(オシャレとして)」「すぐに乾くので次も使える」という理由があるそうです。
 
シルクやリネンは、乾きやすいですからね。
 
ハンカチは元々袖に入れていました。
 
袖に入れると女性の前でスマートに出し入れしやすいからです。
 
昔の英国紳士は、この方が、女性の前でもスマートに出し入れしやすいわけです。
 
「紳士がズボンから出し入れしているのは、女性の前で失礼だ」と思っていたそうです。
 
英国紳士は、常に女性の前でいかに紳士らしく見られる・振舞うかを意識していたのですね。
 
スーツにハンカチを入れるようになったのは、スーツの原型となった洋服が世に登場した頃は、胸ポケットがありませんでした。
 
社交界のパーティーで、装飾でハンカチを持っている女性を見た男性が、「ハンカチを持ちたい」と考えました。
 
ハンカチを持ちたいと考えましたが、すぐに手に持ち始めるのではなくベストや袖口に隠し持っていたそうです。
 
その後、1900年代に、ハンカチを入れるための胸ポケットが作られました。
 

ポケットチーフの歴史

 
ポケットチーフは、フランス革命後の19世紀頃に燕尾服やモーニングコートといった当時のカジュアルウェアが礼装に格上げされると、礼装に必須のアイテムとなりました。
 
その後、ラウンジスーツが広まり、イギリスやイタリアでは普段のスーツと合わせて使われるようになり様々な色・柄、ネクタイに合う色が出回りました。
 
ポケットチーフは、フランスの他にエジプトやギリシャで、婚約の印として女性から男性に贈られたり、14世紀のフランスでは、貴族が香水を染み込ませて使っていた歴史があります。
 
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まとめ

 
ハンカチーフは、昔から男性が使っていると思っていましたが、女性がハンカチを使っていたことが始まりなのですね。
 
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!