消しゴムで消した文字が黒くにじむ理由は?黒い跡の消し方とは?

ボールペンが普及するようになって、世の中、鉛筆を使うことが少なくなってきましたが、あなたはどうですか?実はわたしは鉛筆派。必然的に消しゴムもよく使います。

子どもの頃に比べて消しゴムの質は格段によくなったとはいえ、未だに、鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すと、最初はきれいに消えるのに、そのうち、消した文字が黒くにじんで紙が汚れていきます。これってどうしてでしょう。あなたはその理由、ご存知ですか?

今回は、この消しゴムを取り上げて、消しゴムで消した文字が黒くにじむ理由や、その黒い跡の消し方などについて考察しようと思います。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

消しゴムで消した文字が黒くにじむ理由は?

消した文字が黒くにじむ理由は、一言で表すと消しゴムに付着した「汚れ」です。鉛筆の芯は黒鉛でできています。その黒鉛の黒い色が文字を描いていくのです。

そして消しゴムは、その黒鉛を吸着することで黒い文字を消していくのです。ほら、消しているうちに消しゴムの先が真っ黒になっていくでしょう?それが黒鉛が吸着された証拠です。こうして先が汚れた消しゴムは、当然、吸着力が低下していきます。そうすると、消しゴムを使っても文字は黒くにじむだけで紙の上に黒い跡を描きます。

つまり、消しゴムについた汚れで吸着力が弱くなったことが、消しゴムで消した文字が黒くにじむ理由です。では、その吸着力は、鉛筆の黒鉛が原因で弱くなるのでしょうか?いえ、それだけではないのです。もう一つ、消しゴムを汚してその吸着力を弱める原因があります。

そう、使っているわたしたちの指についている油分や汗なのです。わたしたちが消しゴムを手の中でコロコロと転がしたり、何度も触っているうちに、消しゴムに指の油分や汗がついて、吸着力を弱めてしまう、というわけです。そして吸着されなかった黒鉛は、紙の繊維の間にしみこんで黒い跡を残すのですね。

 

黒い跡の消し方とは?

では、その黒い跡をなくす消し方ってあるのでしょうか?本当のところ、紙の上に残った黒い跡は、黒鉛の成分が紙の繊維の間にしみこんでしまっているのでなかなか消すことはできません。が、まず、次の方法を試してみましょう。その際に、消しゴムのカバーをはずさないこと、つまり素手で消しゴムをもたないことです。

  1. 消しゴムの先を別の白い紙の上でこすって汚れを落とします。ナイフで、汚れた先を削り取るという方法もあります。
  2. 先がきれいになった消しゴムで黒い跡がついているところを消してみましょう。
  3. それでもまだ黒い跡が残って気になるようだったら、新しい消しゴムを使ってみましょう。

以上の消し方を試してみても気に入らない場合は、あきらめましょう。それ以上やると、紙を破いてしまいますから。残念ながら、ついてしまった黒い跡の消し方で、これ、といった効果的なものはないというのが現状です。それよりも、消しゴムを使う前の心がけで、黒い跡を残さないようにすることは可能です。

スポンサーリンク

まとめ

よく消える消しゴムは使っていても気持ちがいいものですが、それでも、何度か消しているうちに、消した後が黒くにじんで紙が汚れていきます。子どもの書いた作文など、書き直した後がくっきりと見えていたり、消しゴムで消した部分がくしゃくしゃにしわになっていたりして、努力や頑張りの跡が見てとれて、ホッと心が和みます。これはアナログの世界だからこそですね。

パソコンが普及し、なんでも間違ったら削除してやり直しがきくようになった昨今、鉛筆と消しゴムを使った手書きだけに見られる温もり、大事にしていきたいなあ、と思うのはわたしだけでしょうか。

 

スポンサーリンク

最後までお読みいただき、ありがとうございました!